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妄想シンドローム
第2章 いざ、始動
「い、いけません、お義父さん! 酔っぱらってるからってこんなこと……」
「誰も咎める者などいやしないよ。ほら、昌子さん。解るだろう? 手の中で硬くなっているこれはなんだね?」
円を描いて揉みしだかれる乳房の中心で育つのは、紛れもなく彼女の乳首だ。
先ほど掠めただけでジンと痺れてしまっていたそこが、義父の愛撫で確かな快感を得ていた。
「いやっ……やめてください……」
弱々しく抵抗しながらも、義父の愛撫は夫のものと似ていて、肉体に刻まれた記憶が甦ってくる。
シャツの上からでもくっきりと感触を浮き立たせるそこを、義父の指がキュッと摘まんだ。
「あぁっ!」
「やめてもいいのかい? 昌子さんもこのままじゃ眠れないんじゃないのかい?」
「それは……」
酩酊した思考が正常な判断を遮断する。
血こそ繋がってはいないが、夫以外の家族と肉体関係に及ぶだなんて。決してしてはいけないこと。
だが禁断の関係は、より甘美な欲望を呼び、一夜きりなら自分を独りぼっちにしたあの人も許してくれるのではと都合よく言い訳をして、彼に身体を委ねた。
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