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妄想シンドローム
第2章 いざ、始動




 義父は「よし」と頷くと、己の雄肉を手で支えて昌子の身体をそこへと導いた。


 圧倒的な大きさに、昌子の姫壺が快感で震える。


「あぁぁ……」


 陶然となる昌子の視線は宙を彷徨う。


「お……義父さんの……おおき……」


「あいつのよりも?」


「思い出させちゃいやぁ」


「そうだったな。けど……昌子さんが悦んでくれて嬉しいよ」


 幾重にも重なる昌子の肉襞は、義父の形に合わせようと必死で蠢いている。それを悦びと受けた義父は、満足そうに腰を使い始める。


「あぁん! あ、や……奥弱いんですっ」


 ズブ、ズブ……と陽根に穿たれる衝撃が脳髄にまで響き、我を忘れて昌子は喘ぐ。


 夫を亡くして以来である久々の情交は、飢えた獣に血肉を与えるかの如くの速さで、昌子に快感を貪らせていく。


「はぁぁ、あ……いいっ、いくぅ!」


 たった数回奥を突かれた程度で、昌子の身体は極まってしまった。


「やっぱり寂しかったんだね」


 それを咎めるでもなく、昌子の気持ちを汲んでくれる優しい義父の声に、悲哀からか快感からか、もしくは罪悪感からか判別のつかない涙が昌子の目尻から流れた。









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