この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
want to be ...【短編集】
第7章 温泉旅行 3日目
そんな俺らの言葉を清々しい程華麗にスルーしてしばらく抱き合ってた2人は、俺らそっちのけで手を繋いで土産屋を回り始めて。
…大樹、顔。
そんな切ねぇ顔すんなよ。
守ってやりたくなるだろ。
「…蒼汰。顔キモい」
「…失礼な」
「自分の女とられたからって」
「…その言葉そっくりそのままお前に返すわ」
チッ、と舌打ちされ、ふと2人に目をやる。
若い男達が近付いていて…
歩き方がおかしい2人を仕方なく2人で追い、男達を睨み、寄り添ってる2人の、それぞれの自分の女の肩を抱く俺らだった。
「…ふあー、膣に穴空いてる感じする〜」
「あたしもだ〜」
「バカかお前ら」
「当たり前だろ」
アホな事を言う杏奈とそれに賛同する美咲。
「一晩中塞がれてただろうよ、俺ので」
「…っ!卑猥っ」
「美咲。今から塞いで満たしてやろうか?」
「ひぃっ!?もぉいいっ」
卑猥に返す俺と大樹。
美咲が杏奈に抱き着き、それを杏奈が抱き寄せてて、振り返って珍しく大樹を睨む杏奈。
「大樹さん、ずるいですぅ。
あたしが生まれ変わって男になったら大樹さん、
あたしのライバルですからねっ?」
「ごめんね…その前に美咲の事監禁するから」
「ひっ!?」
サラッと恐ろしい事を言う大樹。
「あっ、あたしだって!
男に生まれ変わったら杏奈ちゃんにアタックする!
めちゃくちゃ可愛がるもんねぇ」
「無ー理。俺も監禁しとくから」
「怖っ!」
俺も負けない。
そして、ふと。
俺と大樹と並んでて、前に杏奈と美咲が並んでたら、その身長差に少し驚く。
俺と美咲はある意味理想って感じだけど…
大樹と杏奈はやべーな、すげぇ身長差じゃん。
軽く30cmは差あるんじゃね?
抱く時キス辛そ。
そんな事を考えてみる。
パンケーキで有名なカフェに来ても、2人でいちゃいちゃして「あーん」なんてし合って微笑んでる女2人。
…おい杏奈。
その口に俺の突っ込むぞ?
いや、すっげー可愛いんだけどね。
2人共仲いいのはいい事なんだけどね。
…俺よりも隣の男がね?
「俺の美咲」オーラが半端ないんだけども…
そして。