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want to be ...【短編集】
第8章 矢野家訪問
「じゃあ美咲さんと蒼汰、クラスわかれたの?」
「おう、美咲1組俺4組だったわ」
「あはははは」
「でもあれだよ、4組楽しかったんだからな。
俺みたいな受験頑張って後は遊んで楽しむ系の
やつらばっかだったしな、不良もいたし」
「ふふ、その中で蒼汰いじられキャラなの想像つく」
「…えっ何で分かんの」
「当たった?やったあ」
「いじられキャラっていうかからかわれやすかったな、
主に男子から。あとは羨ましがられるか妬まれるか」
「妬まれる?何で?」
「美咲と仲良かったからな」
「あー…美咲さん相当モテたでしょ」
「んー1日に数回告られるレベルだったな」
「わぁすごいねぇ」
「女子からも告られてたしな」
「分かる。あたしも間違いなく告白する」
「…美咲大好きだもんな杏奈」
「だって可愛いんだもーん!何もかもが!」
「はいはい、可愛いよねうん」
「クラス離れたら寂しくなかった?」
「おー、寂しかったわ」
「あははは」
「ただこの学校顔面偏差値も高かったんだよな、
俳優とかモデルなったやつ何人かいるし
アナウンサーもいるし…みんな華やかだったな」
「え、すごい。蒼汰と美咲さんは?
間違いなく声かかるよね?」
「おう、どんだけ声かかったと思ってんだ、
高校にわざわざ取材きたからな」
「えー!えっ何?可愛い高校生いる!みたいな感じ?」
「うん。ただ俺らもそんなん出る気ないし
親も許可出さなかったから全部断ってた」
「そっかあー…」
「それに俺らの学校、クラス関係なく仲良かったから
放課後に用事とか部活なくて暇なやつらみんなで
カラオケ行ったりしてたんだよな、そしたら
声かけられるんだよ。そういう事務所の人に」
「へええ、みんな着いてくの?」
「あー着いてって芸能界入って有名になったやつもいる。
ただ学校から一応相手にしないよう注意はされてるから
適当にあしらったりスルーするやつが多かったな」
「蒼汰はあしらってたの?」
「そりゃあもちろん。興味なかったし」