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want to be ...【短編集】
第9章 専属お料理教室
「はーん、みじん切りってそういうことね」


「どういうことだと思ったの?」


「え、考えたこともなかった」


「…」


えー…と。


「…じゃあちなみに、くし切りとかざく切りとか
短冊切りとかいちょう切りとかは知ってる…?」


「何それ」


膝から崩れ落ちそうになった。


これから毎日特訓だな…


「…蒼汰。これから毎日一緒に料理しようね」


「え〜」


「え〜じゃない、あたしいない時とかのために
何か作れるようになってた方がいいと思うよ」


「何で。何でいなくなんの。
また帰んの?アパート解約したろ。
これからここに毎日帰ってくんじゃん?」


「っ…」


身体に腕を回されて抱き寄せられ、照れて思わずうつ向く。


「可愛い。ん〜」


開き直ったのかなんなのか、2人でいるときはべったりくっついてくるようになった蒼汰。


今はほっぺたすりすりしてきてるんだけど、今日はまだ髭剃ってないだろうからちょっと痛い。


けど嬉しい!蒼汰からのスキンシップ嬉しい!


…からあたしもぎゅーっと抱き着くとめちゃくちゃ喜ばれて部屋着を脱がされそうになる。





晴れて恋人になり、最近敬語も取れたばかりのあたし達。


…すぐに慣れちゃったよね、しょっちゅう喧嘩して敬語なくなるくらいの仲だったし。


蒼汰と半同棲状態だったのが完全に同棲することになり、元々あたしが住んでたアパートは解約して荷物は全て蒼汰が住むここに運び込まれた。


いつ籍入れるかとか、蒼汰のご両親への挨拶とかをさらっと話して、お金のこととか、家事分担とか決めていたとき。


ちょっと前に蒼汰にハンバーグを作ってもらったことを思い出した。


…ちょっとした事件だった、あたしにとっては。


せっかく蒼汰が作ってくれた料理、何とかおいしくいただいたと思ったあの後。


何が当たったのかしばらくお腹壊しちゃったあたし。


…蒼汰はけろっとしてたのに。


恥ずかしいしいたたまれないしで隠してたのに、すぐに察した蒼汰がすっごい心配してくれながらあたしの後をついて回ってきて、アパートの解約をもう少し遅らせるべきだったなんてことを一瞬思ってしまった。


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