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want to be ...【短編集】
第9章 専属お料理教室
「あーあとたまには外食しようよ。
仕事帰りに外で待ち合わせて〜とか
今日ここ行こうとか。デートっぽくていいじゃん」
「えっそれいい…控えめに言って最強…」
「ははっ、控えめで最強なん?」
…って笑う蒼汰の笑顔も最強だったな。
彼の食への意識があたしと同じくらいだったり似ていたりして、これからの彼との生活が楽しみになったんだっけ。
…惜しむらくはたまにお皿割っちゃうところと食の好みがあまり合わないところだけど、お皿割るのはこれから慣れだし好みは人それぞれだしね。
あたしも彼も自分の食の好みの押し付けはしないし。
それでこれからは料理が出来るように一緒に頑張ってくれるんだし。
「〜蒼汰っ」
「ん?何」
「一緒に頑張ろうね!料理っ」
「?おう」
今まで後片付け(面倒がりながらだけど)はしててくれたのが一緒に出来るのか、と思うと俄然やる気がわいてくる。
うまく教えられるかな、とか、ちゃんと上達してくれるかな、とか、砂糖と塩の違い分かるかな、とか、栄養バランスのこととかいろいろ気になることはいっぱいあるけど。
これからもずっと一緒にいるんだしゆっくり頑張ってこう、と思った。
*.。.:*・゚*.:*・゚
その日の夜。
一緒にお風呂に入って、髪を乾かしてもらっている間うとうとしていた。
あー…
気持ちいい…
久しぶりに乾かしてもらったら凄く気持ちいいー…
セフレ関係の時もお互いの髪を乾かし合ってた時があったけど一緒に暮らすようになってからはその機会が増えて、今では蒼汰の乾かし方はプロ級だ。
頭皮や耳に至近距離で熱風かけられててやけどしちゃうんじゃないかってくらい熱いけど、本人はたぶん気付いてないから言い出せなかったり。
わあ生乾きすぎて明日の朝起きたらひどいことなってそうだけど今から抱かれるしな、明日シャワー浴びる時間あるかな、って葛藤したり。
ありゃあ半分はしっかり乾いてるけどもう半分は全然だな、あと外ハネがすごい、自分でブローしたい、って思ったり。