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want to be ...【短編集】
第1章 カナヅチ杏奈





俺が勝手に買ってきた、水色の紐の水着を晒した杏奈を岩を背に閉じ込め、顎を軽く持ち上げ唇を塞いだ。


「…っん、ふぅ!っ…ぁ、んん…っ」


パサッと音がしたと同時に、俺の足元で布が擦れる感覚がして、杏奈が俺のパーカーを落とした事に気づかせてくれる。


おいおい…砂まみれかよ。


「っは…お仕置きだな」


「あっ…!」


杏奈の体を更に岩に押し付け、深く唇を塞ぐ。


「…!っ…、…っ!」


息なんてさせてやらない。


これからする事は、もっと息出来ない事だから。


次第に、掴んでる杏奈の腕が震え始める。


辛いだろ…息苦しいだろ。


あの中はこんなもんじゃねぇぞ?


…まあそろそろ離してやるか。


散々息をさせずに暫く杏奈の口内を味わい尽くした後、唇を離す。


荒い息を吐いて、岩を背に崩れ落ちる杏奈。


真っ赤なエロい顔…けしからん。


そんな顔で俺以外の男の前出てくんじゃねぇぞ?


「…」


俺以外の男…か。


杏奈と同じ目線にしゃがみ込んだ俺に、びくりと体を震わせる杏奈。


…ゾクゾクする。


ニッと笑い、その細い首筋に噛み付いた。


「…っあぁ!?ダメ…っ」


「声が嫌がってねぇぞ」


「っ、ダメだってっ…っいや!
んっ…ねぇいくつつけるの…っ!?」


「これからここで杏奈を抱く回数分」


「…え?う、嘘でしょ…?」


「嘘じゃねぇ…大真面目。ほら、立て」


「いやー!ねぇあたし達海来てるんだよ!?
エッチなら家で出来っ…んぅ」


唇を塞がれたまま抱き上げられて、片足を持ち上げられたかと思うとすぐに熱いものがずぶりと突き刺された。


「…っ!?あぁぁぁあーっ!!」


パンパンと勢いよく突かれ、酷い快感に声にならない喘ぎをこぼす。


人がいる所からかなり離れてるものの。


こんなおっきい声出してたら…!


「っ…はは、何考えたの?凄ぇ中締まった…」


懸命に首を振る。


あたし…今何て事考えちゃったの!?


「やっ…こんなとこいやっ…」


「何言ってんの…
こんなとこだからそんな感じてんだろ?」


また懸命に首を振る。


「素直になれよ杏奈…知ってるぞ俺。
外でシたら凄ぇいい反応すんの」


外は誰だって嫌でしょー!?


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