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want to be ...【短編集】
第5章 温泉旅行 1日目






*.。.:*・゚*.:*・゚


「生きてたぁ…!」


「…生きてたわ」


大樹さんと若干言葉が被り、お互い顔を見合わせた。


大樹さんがホッとした綺麗な表情を向けてくれて、きゅんどころかぎゅん!ってしちゃって、へへっと笑って俯く。


相変わらず大樹さんには顔と名前を覚えられてないけど、だんだん話せるようになってきた。


「…みっ、美咲さん凄いですねっ!
ずっと起きませんでしたね」


「うん。あいつ大地震来たら死ぬタイプだわ」


「えっ…ま、守ってあげてくださいね…」


「気絶した後も抱いても起きないから、相当だよ」


「へぇ…」


そうなんだ…


「…」


…ん?


「…すみません。今何て…」


「美咲、気絶しても気にせず抱いても全く起きねぇの」


「…」


サッと一瞬血の気が引いた。


「…あの大樹さん。わたし、あなたは絶倫だと
そこにいる人からお聞きしました」


「…あぁ?うん」


美咲さんとパンフレットを覗き込んでる蒼汰に視線を移した大樹さんが頷く。


「…あの。ちなみにそれはいつまで…」


「…」


…ん?返事がない。


「…?」


大樹さんを見上げると、まっすぐ一点を見つめてて、その口角がゆっくりと上がる。


「…聞きたい?」


「…」


…あ、


…あ、


…えと、


「いえ…」


もう分かっちゃいました…


大樹さんからダダ漏れる異常なまでの色気にクラクラする…


「…」


クラクラ…


…あ、ほんとクラクラしてきた…


「…大樹さん、その恐ろしい程の色気、
どこの店で買って来たんですか?」


「…は?」


「どうしたらそんな色気出るんですか?」


「…」


じ、と美しい顔に見つめられ、目を逸らす。


そして。


「…知らん。宇宙じゃね」


気だるげなイケメンボイスで、大樹さんらしからぬ言葉が飛び出した。


「…宇宙、ですか」


「うん」


「…いくらしました?」


なーんて会話をしていると。


「ねぇ大樹、杏奈ちゃん!
今蒼汰とね、チェックインの時間まで
どこか行こうって話になったんだけど、
行きたいところある?」


「大樹さ、俺と富士山登んね?」


「は?やだ」


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