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want to be ...【短編集】
第5章 温泉旅行 1日目
*.。.:*・゚*.:*・゚
「おいしかったねー!次はスイーツだ〜!」
「…ねぇ蒼汰、ほんとにどういう事」
「え、お前知らなかったっけ?」
「知らないよ!知らなかったよ!
ねぇどこに入っていってるの!?あんな細い体に!」
パンフレットに載ってたラーメン屋に行ったあたし達。
そこであたしは信じられないものを見てしまった。
「何でラーメン2杯も食べられるの!?」
美咲さんの食べっぷり。
来たラーメンをにこにこと嬉しそうに見つめて、4人揃ったらいただきますして食べ始めて。
食べてるところも可愛いとか反則だなぁ〜なんて、食べながら微笑ましく思ってると。
美咲さんを眺めてる内に、違和感に気づいた。
…美咲さん、食べるのはやくないですかね。
普通…ううん、普通って言うのおかしいかもしれないけど、女の子より男の子の方が食べるの早いよね。
蒼汰は大盛食べてたけど。
それが…
「おいしーっ!」
って言いながら食べてた美咲さん。
その内…
「はぁ〜おいしかったぁ」
と満足気に食べ終えて、え、美咲さん早い!と思ってると。
「あの。すみませーん!」
と、手を上げて店員さんを呼んで。
「は〜い」
ってデレデレしながら来た男の店員さんに、
「追加で、味噌ラーメンお願いしますっ」
って。
最初、ん?って疑問に思い、大樹さんの頼んだのかな?って思って大樹さんを見たけどまだ食べてて。
で、蒼汰もまだ食べてるし。
そして2人共、美咲さんが追加した事に何も言わなくて…
まさか…と思いながら食べてたら、さっきの店員さんが味噌ラーメンを持って席に来て。
「はい味噌ラーメンのお客様!は…」
と黙々と食べてる男2人を交互に見て、
「はーい!あたしのですっ」
とラーメンに向かって両手を伸ばした美咲さんを見た時の顔は凄かったな。
あたしもたぶん凄い顔してたと思う。
口開いてたと思う。
だって2杯目だよ!?
こんな細い体に!
しかもスイーツも食べるなんて…
「美咲はマジで大食いだよ。
でも太らねぇの…お前も見習え」
「ちょ、酷い!」
「冗談。まあこれ以上痩せられても困るからな」