この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
want to be ...【短編集】
第5章 温泉旅行 1日目






コクコクと頷いて、流れた涙を拭った。


「…ありがとう、ございます。
何だか自信がなくなっちゃってて」


「蒼汰はそんな理由で人に飽きたりしないよ。
俺と同じで自分好みに変える男だろ?」


ドックン。


…何だろう。


マンガとかに出てきそうなクッサい言葉なのに、この人が言ったら全然クサく聞こえない。


「…変えられたと、思います」


そう言うと、大樹さんの口角がゆったり上がって…


…かっこよすぎです。


「…さ。そろそろ蒼汰来るだろうし、
俺は水買って部屋戻るよ」


「あっ…ありがとうございます!…あれ?
あの…そういえば何で大樹さんはここに…」


「…あぁ、美咲が思ったより早くイってさ。
今日かなり歩いたから疲れたんだろうな。
俺その後酒飲んでたんだけど、
水買っとこうと思って来たら杏奈さんがいた」


それで助けてくれたんだ…


「温泉は、いいんですか?」


「ん?」


「…あ、」


はい…


その笑顔1つで分かっちゃいました…


「…じゃあ、部屋戻ったらまた…」


「うん」


…わぁ、嬉しそう。


そうだ、お願いしとかなきゃ。


「あの、大樹さん」


何、というようにあたしを見る大樹さんに思いきって言う。


「あのっ…あたし、美咲さんと温泉入るの
凄く…ものすっごく!楽しみにしてたんです!
だから、あの、今日は…いいですけど、
明日は、絶対!美咲さんと温泉入りたいですっ」


あたしの言葉に、大樹さんは面白そうに笑った。


「ははっ…俺そこまで鬼畜じゃねぇよ。
せっかくくじ当ててくれて温泉来てんだし。
今日もごめんね、美咲独占しちゃって。
もちろん好きなだけ温泉入るといいよ、明日は。…ただ」


「?」


ただ…?


「杏奈さんも、美咲も。温泉入れる身体ならいいけどね」


「…?」


意味深な言葉を残して、大樹さんはあたしに背を向けた。


温泉入れる、身体…?


どういう意味だろう。


後ろ姿もかっこいい大樹さんを見つめてると、男湯から蒼汰が出てきて。


「遅ぇよバカが」


って大樹さんに怒られて、こっちに走ってきた。


「悪ぃ杏奈!温泉気持ちよすぎて」


目の前で手を合わせる蒼汰に頬を膨らませた。


/197ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ