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逢瀬は月見橋で
第1章 月見橋で・・
土手には小さな遊歩道があって、川沿いに歩けるようになっている。
ちょうど橋の真下、橋げたっていうのかしら、
土台になってるコンクリート壁の前だけ草がきれいに刈ってある。
男はその壁のでっぱりにお尻をより掛け
あたしの体を優しく引き寄せた。
無言のまま、唇を重ねるとピチャピチャと唾液の音をたてながら、
あたしの唇をしゃぶるようにむさぼって、
生温かな舌を押し込んできた。
あまりにもゆっくりな舌の動きに、体までゆったりと左右に揺れだして。
男は背中を優しく優しく撫でてくれている。
あたしも彼の首に腕を絡ませ、長い長いキスを楽しんだ。
男の手は、背中から胸元へと滑るように移動してくると、
ワンピースの前の釦を全部開けていった。
裾まで全部。
だからただ羽織っているだけになったワンピースは、
ピッタリと密着し重なったあたし達2人の体をすっぽりと包み隠してくれた。