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逢瀬は月見橋で
第1章 月見橋で・・

えっ?と驚きの声をあげたのは言うまでもない。
ビックリマナコのあたしに付き合うように、彼もビックリマナコをしてみせる。
そして白い歯まで見せて笑った。
「ねぇちょっと!返してよ!パンツ穿かずに帰れっていうの?」
男の手を掴もうと体をぶつける。
でもうまくかわされた。
昔、子供の頃に男子が盗った物を高く頭の上まで上げて、
それを女子がジャンプしながら取り返そうとして・・
そんな光景が繰り広げられた。
夜の静けさの中で。
「ねぇ、マジで・・返して!もう帰りたいの」
力尽きて、半べそ顔で男にすがる。
すると、男は急に真顔になった。
「返してほしかったら・・
来週またここで会って」
「え?」
「一週間後、またここで逢瀬・・いや?」

