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逢瀬は月見橋で
第3章 逢瀬・・

男は何も言わないまま、あたしの手を引き土手を降りる。
この前とおんなじように、橋げたの下で、
コンクリートのでっぱりに寄りかかり、あたしをふんわりと抱きしめた。
唇は・・
優しくあたしの唇に重ねられた。
ゆっくりと舌先でつつかれると、ふわっと口が開いていって、
男の舌の侵入を許す。
男の息が次第に粗くなる。
興奮が抑えられないような、そんな息づかいだった。
男はまずTシャツをまくり上げるとすぐに
ブラのホックをはずした。
自由になった反動でプルプルと揺れている乳房を両の掌で包み込み、
確かめるような手つきで揉みしだく。
乳首を口に含まれると、思わずあたりに響くような声をあげてしまった。
でも今夜は、あたしの口をふさいだりしない。
たびたび漏れ出る喘ぎ声は、虫の声と合唱になる。
思いっきり声あげろよ・・
耳たぶを噛みながら囁く男の声が、
鈴虫の声と重なった。

