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逢瀬は月見橋で
第1章 月見橋で・・
「女同士のね・・」
「なにそれ?」
天の星を仰ぎ見てから、あたしは男に話し出した。
「旦那のね、浮気相手・・
あたしが家に、家っていっても古いアパートなんだけどね、
仕事から帰ってドア開けたら・・
布団の上で上下運動よ・・壁だって薄いのにさぁ、あの女、
あんあん声あげちゃってさ。
ドア開けた音にも気づかないで。
だからおもいきりバンッて閉めてやったらやっと気がついて」
思いだしても腹の立つ・・あの光景・・
アイツとあの女の息の合った動き・・
棚のコップが音をたてるほど畳の床がきしんで。
あたしにはすっかりご無沙汰なのに・・
「なにやってんのよって怒鳴りながら2人を引き離してやった・・
女の中に入ったまんまだったみたいだからあたしが肩を後ろに押したら旦那、
すごい悲鳴あげて。
その後は素っ裸の女のおっぱい掴んでさ、髪ひっぱってさ、
向こうも歯をきりきりさせながらあたしのワンピース引っ張って。
だからこのザマ・・」