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逢瀬は月見橋で
第4章 男の正体は・・
ユタカはおとなしくしてるのに、あたしはまた
あの男に会いに行くことにした。
今度は助けてもらうためじゃなく、
対等な気分で抱き合いたいから。
もう救うためのセックスじゃなくていい。
お互いを無心でむさぼるためのセックスがしたい・・
今夜、月見橋へ行こう・・
ユタカは商店街の集まりに行ってるし、
半月がきれいだし・・・
8時になるとすぐにアパートを出た。
普段よりも足が速いのは気が急いてるからか。
ゴム草履をペタペタと音たてながら月見橋へと急ぐ。
見えてきた橋の欄干に・・
寄りかかってる人がいる。
あたしの足音に気づいたその人は手をあげた。
あの男だった。