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逢瀬は月見橋で
第4章 男の正体は・・


診療所のドアに鍵をかけずに出ると、あたしの手を引いて歩き出す。

正次郎の横顔を見上げながら、聞いてみた。


「もしも・・もしも心も愛しちゃったら・・どうすんの?
 あたしがあんたを好きになるかあんたがあたしを好きになるかしちゃったら
 そん時はどうすんの?」


人の心は常に動く。
今はしない、と思っていても、この先どうなるかなんて、
誰にもわかりゃしない・・

正次郎はあたしを見ないで答えた。

そうなったらこの町を出ていく、と。


「オレはね、ここに住む人たちを引っ掻き回すために来たんじゃないからね。
 たしかにキミの言う通り、先の事はわかんない。そうなるかもしれない・・
 そん時は・・まずいことになったらでていくよ、オレはよそ者なんだから」


正次郎は夜空を見上げる。
手を伸ばして星を掴もうとする。


「せっかくこんなに星空がきれいに見えるところに根を下ろしたんだ。
 ずっといたいよ、ここに。
 田舎に飽きて都会が恋しくなるまで住み続けたいと思ってる」


あたしも・・
この先生にずっとここにいてもらいたい・・

だから・・




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