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給湯室
第1章  
いつの間にか手におしぼりが握られている。
「三原様……今日は、いかがでしたでしょうか?」
にこやかに笑顔を浮かべた。
そして、私の前にひざまずき、私の力をなくした陰茎をそっと手に乗せ、おしぼりで丁寧に拭き始めた。
「良かったよ。興奮して、思ったより早くイってしまった……」
苦笑いをして見せた。
「それは良かったです」
また微笑む。
「今度は君に秘書の役を頼もうかな? もちろん私は社長役だが……」
「それでしたら、少しお時間を頂ければ、今セッティングいたしますが……」
「ははは、君が良くても、私はもう無理だよ……また今度にするよ……」
「承知いたしました……ではまたの機会に」
彼女は何度か首を傾げ、きれいに拭き取られたのを確認すると、私の足元に落ちたブリーフを上げた。
「いいよ、あとは自分でする」
私はスラックスを履き、ベルトを締め直した。
彼女も立ち上がった。
上は私が乱した服装のままだ。
「やっぱり、全部脱がすより、こっちの方が興奮するよ……」
「私も、演技を忘れ、感じてしまいました」
「そうかね? お世辞でも、うれしいよ……」
ネクタイを締めなおした。
彼女が私の首元に手を伸ばし、最後の確認をした。
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