この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
運命という名の恋
第2章 命
「柳下さんが運命の人に出会ったら
即座にこの関係を解消しますし、その人のことを応援しますし
必要とあれば説明もします!」
「上杉さん、よっぽど男に言い寄られて困ってるんだね」
さっきのエントランスのことを思い出して
少し可哀想になって言ったら
「男性は、本当に私のことが好きなのではありません」
「・・・・」
「連れて歩きたいだけです。
断られた腹いせにはっきりとそう言われたこともあります」
「・・・・」
「でも、だからってさえない恰好をしたり、いい加減なお化粧をしたりって
負けた感じがしませんか?」
「・・・・」
「そんな理由で自分の好きな恰好ができないなんて」
「確かにね」
彼女に非はない。
可愛い恰好をしたり、自分を可愛く見せるお化粧をしたいのは
女の子はみんなそうだろう。
「いいよ。しばらく彼氏のふりをしてあげるよ」
「まぁ運命の彼女にも出会う予定もないし」
そう、おどけていえば
「兄も素敵な彼女を見つけたので
柳下さんにも見つかりますよ!」
なんて、全く根拠のない慰め方をしてくれたけど。
上杉さんのお兄さんだろ?
絶対にかっこいいと思う。
これって慰めになってないけどね。
即座にこの関係を解消しますし、その人のことを応援しますし
必要とあれば説明もします!」
「上杉さん、よっぽど男に言い寄られて困ってるんだね」
さっきのエントランスのことを思い出して
少し可哀想になって言ったら
「男性は、本当に私のことが好きなのではありません」
「・・・・」
「連れて歩きたいだけです。
断られた腹いせにはっきりとそう言われたこともあります」
「・・・・」
「でも、だからってさえない恰好をしたり、いい加減なお化粧をしたりって
負けた感じがしませんか?」
「・・・・」
「そんな理由で自分の好きな恰好ができないなんて」
「確かにね」
彼女に非はない。
可愛い恰好をしたり、自分を可愛く見せるお化粧をしたいのは
女の子はみんなそうだろう。
「いいよ。しばらく彼氏のふりをしてあげるよ」
「まぁ運命の彼女にも出会う予定もないし」
そう、おどけていえば
「兄も素敵な彼女を見つけたので
柳下さんにも見つかりますよ!」
なんて、全く根拠のない慰め方をしてくれたけど。
上杉さんのお兄さんだろ?
絶対にかっこいいと思う。
これって慰めになってないけどね。