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公衆便所から始まる
第5章 カウンター
「うん゛……っ!」

盛大に腰をビクつかせて、有紀人さんはハァハァと荒い息をつく。
そのまま腰を抱くこともできたけど、敢えて太ももを両肩に担いで香川さんに寄りかからせる。

「ヒッ……!?」

不安定さに息を飲んだ有紀人さんは、背中を預けた途端びゅくっと先走りを溢れさせた。
俺は嬉しくなって、舌をローリングさせるみたいにしてそれをすする。

「あ゛、あ゛、ぁ……」

崩れそうな目で俺を見下ろしながら喘ぐ有紀人さんの胸を揉みながら、香川さんが片手を上着のポケットに突っ込んだ。

「輝ちゃん、いいもんあるぜー」

ぽいっと落とされたのは……コンドーム!?

「神か……」
「ただし、指奥まで入ったら写真撮らせて♪」

俺は返事の代わりに舌打ちする。
封を開けて指にハメるので忙しい。

「香川さ……」
「だいじょぶ顔は撮らないからさ」
「っん……!」
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