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公衆便所から始まる
第7章 それぞれの覚悟
俺の部屋より築年数が浅そうなアパートの1階の部屋。
入るなり、有紀人さんは俺をドアに押しつけた。

「んっ……」

歩いて少し温度の上がった息を分け合うみたいにして、俺たちは唇を重ねる。
ぢゅる、と舌を吸えば吸い返される。

シャッターの閉められた部屋は朝なのに真っ暗で、俺ら電気すら点けてない。
大きな音を立てて有紀人さんの手からビニール袋が床に落ちた。

二人の体に挟まれた俺のものはもうギンギンで、有紀人さんは半分硬くて、どこかで『やっぱりそうだよな』って冷静に思う。

手探りで玄関脇の電気のスイッチを入れ、雪崩れ込むようにして狭いキッチンを抜け部屋に入ると、片付いた部屋の真ん中に布団が敷いてあって、枕元にはティッシュとローションが備え付けてある。
俺は有紀人さんをその布団の真ん中に押し倒した。

「これ……ヤる気満々ってこと?」
「あぁ……まぁね」
「なんでいきなり……?」
「話聞いても調べても、気持ちよさそうじゃん」

━━それだけじゃないくせに。
ってゆーか、じゃあなんで勃ちきってないんだよ。

「ねぇ……なに怖がってるの……」
「そんなんじゃないよ」
「さっきから手ぇめっちゃ冷たいし、体緊張でガチガチだし」

有紀人さんはキッチンからの明かりにうっすらと表情を浮かび上がらせ言葉が出ないというように黙って俺を見つめた。
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