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ベッドで抱きしめて
第1章 初めては更衣室で
「真央ちゃん、本当だよ。オレが慣れてるように思うのは、ちょー勉強したからだよ。オレ、兄貴いるんだけど、いろいろ教えてくれたしね。」

翔平君もお兄さんいるんだ…私もお兄ちゃんがいるんだよ…。私達そんなことも知らないんだよ。

「真央ちゃん、自分から近づいてきてるの気づいてる?オレ、嬉しい!!」

ガバッと翔平君に抱きしめられる。ちょっと詰め寄った体が確かに翔平君に近づいていた。あ~失敗した。

でも、抱きしめられた体が暖かくて、冷えた体が人肌の温もりをもっともっとと求めていた。

なんかこのまま翔平君といたいな…

「暖かい…」

無意識に呟いた私の言葉に翔平君は笑顔になって、笑っていた顔を首筋に埋めた。

「オレも暖かい。」

もうこのままいいかな…私、翔平君に抱かれちゃおうかな。

初体験の場所が男子更衣室っていうのが、ちょっと納得いかないけど、翔平君のこの暖かさに身を預けたいと思った。

「翔平君、いいよ…私、本当に初めてだから、優しくしてね…」

あーあ、言っちゃった。超恥ずかしいこと言っちゃってるし。翔平君の顔見れないよ。

チラッと私の体に顔を埋めている翔平君の顔を見たら、今まで見たことないくらい真っ赤な顔をしていた。

超可愛い!やっぱり翔平君のこと、好きになってるかも。翔平君のこともっと知りたいな…
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