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ベッドで抱きしめて
第1章 初めては更衣室で
「真央ちゃん、オレの言うこと聞いてくれる?」

「う、うん…」

急に見せた翔平君の鋭い視線にもう逃げられないことを改めて思い知る。なんか恥ずかしいこと言われそうなんだけど…

ベンチからお互い一度立ち上がって、私は乱れた制服を少し直した。

翔平君は床に落ちていた膝掛けをベンチの上に無造作に置いて、そのまま一人ベンチに座る。

立っている私とベンチに座る翔平君が向かい合って、見つめ合った。

さっき告白されて付き合うことになったけど、急にエッチしようなんて、やっぱり早過ぎるよね…

そう思ったら、無意識に体が一歩後ろに下がった。翔平君はそれを見逃さずに私の手首に手を添え、ちょっとだけ自分に引き寄せた。

「逃がさないって言ったでしょ?」

優しい笑顔に優しい声…でも、目は本気だ。

うん。と覚悟を決めて、ただ頷いた。

「真央ちゃん、オレの上に座ってくれる。跨ぐ感じね。」

さっきより力を込めて、私の手首を更に引き寄せる。ちょっとバランスを崩しながら、私は翔平君の足の上に倒れた。

「痛っ…」

痛がる私を無視して、私の体を持ち上げる。
太ってるわけじゃないけど、軽いわけでもない。
そんな私をヒョイと自分の足の上に跨ぐように座らせた。
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