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ベッドで抱きしめて
第3章 初心者マークの車の中で
翌日の17時前…なんとか学校で待ち合わせ場所とか打ち合わせて、今に至るんだけど。

先週、免許を取ったばかりの初心者の翔平君の運転に乗ることにちょっとドキドキ…

うちはお父さんもお兄ちゃんも車が好きで、自動車関係の仕事をしていて、運転が上手い。

お母さんも酔ったお父さんが「俺より運転センスがあったから結婚した」と言ったくらいの人。

実はすごい車酔いしやすい私…家族以外の運転の時は酔い止めの薬が不可欠なんだ。

翔平君の運転は大丈夫かな?一応、薬飲んできたけど。

そんなことを待ち合わせしながら考えていると、翔平君が運転して現れた。

「真央ちゃ~ん!!」

私の心配なんて全く知らずに満面の笑みの翔平君…きっと嬉しいんだろうなぁ。

そんな笑顔の翔平君を見ていたら、私も笑顔になってきた。

「翔平君、今日はよろしくね。」

「了解です!」

車に乗り込みながら、翔平君に声をかける。お兄さんの車だと言っていたけど、ちゃんと初心者マークがついていて、なんか新鮮な感じ。

「翔平君、教習所通ってたんだね~。」

「うん。オレ、誕生日早いから春休みから通ってたんだけど、部活あったし、なかなか進まなくて。引退してから、集中的に頑張ったんだ。」

本当に嬉しそうにハンドルを握る翔平君の顔がキラキラしていた。運転、上手でありますように!
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