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ベッドで抱きしめて
第3章 初心者マークの車の中で
二人で楽しく食事を楽しんだ。食べ過ぎると車酔いするかなと心配してたけど…途中から忘れてた。

お店までの運転で翔平君は大丈夫!と思ったから。

私の帰る時間もあるからと、食事を済ませてすぐにお店を出た。

二人で車に乗り込んで、翔平君がまたハンドルを握る。

安心して乗っていられるとわかって、翔平君の横顔を見る余裕も出来た。翔平君、楽しそう。

「真央ちゃん、ご飯美味しかったね!」

「うん。美味しかったね。連れてきてくれてありがとう。」

運転してると落ち着いて見えるのに、話すと子供っぽくなるんだから。やっぱり可愛い。

「兄貴にもうひとつ教えてもらった場所あるから、そこに行こうか?」

可愛い顔で笑っていたのに、急に真顔になる…私、このギャップに弱いことに最近気づいた。

翔平君が私の行ったことない場所へ車を走らせる。

デートした海が見える公園から近いみたいだけど、車じゃないと入れない場所みたい。

倉庫群で海が見える。車をその一角に止めた。対岸の夜景がキラキラ綺麗。

「夜景が綺麗だね!」

車を止めて、少しホッとした顔の翔平君に話しかける。

なんか考えてるみたいな顔…どうしたのかな?

「真央ちゃん、車酔いしやすいのに…ドライブ誘ってごめんね。」

「ううん。言わなかった私が悪いの。ごめんね…でも翔平君、運転上手だったから楽しいよ。」
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