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ベッドで抱きしめて
第3章 初心者マークの車の中で
それでもまだ何か考えている翔平君の頬に軽く唇を当てた。チュッという短いキスの音だけが車の中に響いた。

キスされた左頬に手を当てて、ビックリする翔平君の顔が可愛くて、フフフッと小さく笑ったら、車の中の空気が一瞬で変わる。

「そんな可愛いことしたら、オレ止まらなくなるじゃん…。」

そう言った翔平君は私の頭に手を添えて、自分に引き寄せると激しいキスを降らせた。

急に始まった激しいキスで息がうまく出来ない…

「ん、ん、はぁう…。」

それでも翔平君の服を両手で掴み、翔平君の激しいキスについていこうと唇を重ねる。

やっと離れた唇同士の間に糸が一瞬見えて、すごくいやらしかった…私、翔平君とエッチなこと、もっとしたい…

「真央ちゃん…オレさ、そろそろ真央ちゃんと付き合ってること、みんなに言いたいんだけど…ダメ?」

3年になって、同じクラスになって恥ずかしいからと私達が付き合っていることは隠そうとお願いした。

もちろん仲がいい友達数人は知ってるけど、他言する人がいないからほとんどバレていない。

翔平君は何故かずっとみんなに言いたいと言っている。もう部活も引退したし、もっと翔平君といたいし、そろそろいいかな?

「そろそろいいかな?」

私がそう答えた途端にすごく喜んで笑顔の翔平君。そんな彼を見て、私も笑顔になる…

こんな些細なことで笑い合えるなんて、なんか嬉しいな。
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