この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
講義の終わりにロマンスを
第3章 変装と女心



1Kの部屋に帰宅して、俺は、詩織さんからのLINEを読み直すと溜息をついていた。


『真菜ちゃんと、ちゃんと話をしてあげてね』


"既読"をつけてから、30分以上、全く返事の言葉が浮かんで来ない。


こんな夜に返信をしても、安眠妨害になるだけだし、と言い訳しながらも、どう返事をすればいいか考えはまとまる気配ゼロだった。


ベッドに寝転がって、白い天井を見上げると、眉を寄せる。


彼女は、見たことのない格好で、見たことのない髪型で、不意に自分の職場にやってきた。


偶然か?


いや、そんなはずは無い。


俺が座席に案内する間、彼女は俯いて顔を隠していたし、もし本当に偶然なら、その場で俺に声をかけたはずだ。


でも、それなら、なんで―――。


なんで彼女は俺のバイト先を知っているんだろう。


そして、どうして、変装なんてしてBARに来たんだろう。


「あー・・・」


明日は火曜日なのに、気が滅入る。


こんなに、彼女に会いたくないと思ったのは、初めてだ。


いや、"会いたくない"は違うか。


"会いにくい"が的を得ているかもしれない。





/52ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ