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講義の終わりにロマンスを
第5章 My Romance
受験合格のご褒美と、バレンタインの記念に、
先生は自分の決めたルールを、ちょっとだけ破ってくれた。
私は、まだ大学に入学してないけど、
もう、
これって付き合ってるって言っても構わないでしょ?
だって、私は今、先生の部屋にいて、
セミダブルのベッドにいて、
先生の腕の中にいるんだから。
* * *
初めての身体を慈しみながらも、感度の良い真菜の身体にのめり込みそうになりながら、小鳥遊は快感に初な少女を翻弄した。
彼自身、女性経験が多いわけでは無かったが、長く"教師と生徒"の関係を続けてきた相手とのセックスは、これまでの経験とは何かが違った。
禁忌を犯さぬように戒めてきた己の鎖を断ち切って、ただ自由に男と女の関係になる。
仮初めの役を脱ぎ捨てて、全て晒して構わない男女になれる。
その歓びは、彼に初めて味わう充足感を与えた。
濡れた声で囁き、甘い呻きに耳朶を擽られ、白い喉元を舐めあげて。
唇を噛みしめる彼女にキスをして、親指を口腔に滑り込ませて、堪えそうになる喘ぎ声も引き出しながら、彼は彼女を巧みに導いた。
頂点に辿り着きかける桃色の肢体を時折焦らしつつ、乾きを癒すように彼女の蜜を舐め取り、恥じらいながらも強請る彼女の瞳に甘く絡むような笑みを見せて首を振ったりもした。
最後には、互いに競い合うように熱い吐息をぶつけながら、二人は快楽の波に揉まれた。