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まのめのロイン
第7章 正体
さすがは言葉の魔物といった所か。
ツボを心得ていやがる。
よどみなく答えてロインの欲望を満たす術を持っている。
ノベルは言葉。
ただの言葉だ。
責任だとか、意味だとか、真実だとか、そんなものとは無関係に「ただ言葉であるだけ」の存在。
だから魔物なのだ。
だから、なんにだって答えを与えられるのだ。
与える。
それが彼女の能力だ。
本VS言葉。
どっちが勝つか、どっちが強いか。
そんなことは考えるまでもない。
言葉が勝つに決まっている。