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まのめのロイン
第2章 答
何故なのかがわからない。
それはどれほど辛い事なのか。
そういう経験をしたことがない奴は幸せだと思う。
だが、それでもロインに比べればまだマシなんだ。
ロインのは本物の呪いだ。
つまり、奴はあらゆる全ての事、過去の出来事も未来の事も、今目の前で起きている事にも、哀しみにも、そして、そんなものを奴が感じたとしてだが――喜びにすら、何故かと考えた時、答えがわからないのだ。
ゾッとする。
俺だったら死にたくなる。
おそらくロイン自身もそうだろう。