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まのめのロイン
第2章 答
だが、奴は死ぬことを許されていない。
そして、こうして召喚されては問うのだ。
「何故だ?」と。
そして答を得る。
二度目の「何故だ」はまた違う。
答は真実でないといけない。
そうでなければ呪いは解けない。
グリーディーがそう言っているのを聞いたことがある。
呪いが解ければあらゆることの答えがわかるようになる。
自分で答えを見つけることができる。
だから、ロインは再び叫ぶのだ。
――何故、呪いは解けないのだ、と。
それは、その答えが真実ではないから。
ルールを知っている俺にはわかる。
ロインだってルールは知っている。