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まのめのロイン
第4章 扉

「でも……私、一人ぼっちで……」


 と、

 びくともしない扉に押し付けた私の手に、誰かが触れた。


「いるよ、私が」

「あなたは……」


 私。

 もう一人の。


「ゆうこ……」


 優子はニコリとした。


「ごめんね、やーちゃん」

「ごめんって何が?」

「いいの、さあ、開けよう」
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