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彼色に染まってく…
第8章 新しい快感
佑貴は、

前屈みになった
私の体を支えながら

優しく声をかけた。



『麻由莉…?
大丈夫か…?』



私は、佑貴の声を聞き

ゆっくり顔をあげると
同時に


まるで子どものように


泣きじゃくっていた…



突然、襲われた


生まれて初めての

大きな悦楽の波と…



怖いくらいの


強すぎる快感から

解放された安堵感…



自分にいったい


何が起きたのかさえ

全くわからなくて…


とにかく私は


大粒の涙を流して

泣きじゃくった。


自分の体が

小さく震えているのが
わかった…



佑貴は、立ち上がると

そんな私を

力強く


抱きしめてくれた…




しばらくして…


私が少し落ち着くと



佑貴は

汗と涙で
ぐちゃぐちゃになった

私の顔を


優しく拭いて

乱れた髪を整え


さっきみたいに

口移しで
お水を飲ませてくれた



『おいしい…』



『よかった。

麻由莉…
少しは落ち着いた?

話せる…?』



私は頷いた。


『まゆ…怖かったの…

今まで…
感じたことないくらい

すごく…
気持ちよくって…


わけ…
わかんなくなって…

そしたら、体が急に
ビクッとなって

頭の中で、何か…
弾けたみたいになって

すごく…怖かった…』



話しているうちに

また少し涙が零れた…



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