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下剋上ラバーズ
第2章 めんどくさい隣人
そんなある日のことである。
『んぎゃああああ!』
テレビを観ながら自炊した夕飯を食べていたら、あられもない女の悲鳴が聞こえてきて目を見張った。
『なんだ……?』
このアパートで暮らし始めてまだ一か月、というところではあったが、それまでこんな声が聞こえてきたことはなかった。
防音対策もわりとしっかりしている建物なのだ。それを破ってのこの悲鳴。
箸を置いて、声の発生源をたどる。と、
『いや、やめて、来るな……来るなあ!』
それはあきらかに、壁越しに隣の部屋から聞こえてくるのだった。
声に混じって、どたどたと床を踏み鳴らす音、物が壁やら床やらに叩きつけられる物騒な音も聞こえてくる。
『んぎゃああああ!』
テレビを観ながら自炊した夕飯を食べていたら、あられもない女の悲鳴が聞こえてきて目を見張った。
『なんだ……?』
このアパートで暮らし始めてまだ一か月、というところではあったが、それまでこんな声が聞こえてきたことはなかった。
防音対策もわりとしっかりしている建物なのだ。それを破ってのこの悲鳴。
箸を置いて、声の発生源をたどる。と、
『いや、やめて、来るな……来るなあ!』
それはあきらかに、壁越しに隣の部屋から聞こえてくるのだった。
声に混じって、どたどたと床を踏み鳴らす音、物が壁やら床やらに叩きつけられる物騒な音も聞こえてくる。