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下剋上ラバーズ
第3章 「抱かせて!」
「人に頭を触ってもらうのってなんでこんなに落ち着くんだろうね」
「落ち着くか?」
「うん。真尋の髪もあたしが乾かしてあげるよ、今日」
「いいよ別に」
「照れるな照れるな」
「照れてねえから」
反論したら、沙耶はなぜか楽しそうに、あはは、と笑った。そして、
「……真尋ー」
「あ?」
「……シよー?」
そう言いながら、俺を見上げた。
少し眠いせいか、潤んだ瞳。ドライヤーの熱気にあてられて、上気した頬。
「照れるな照れるな」という見当違いな煽り文句を帳消しにしてもいいくらいには、そそる。
返事代わりに軽く唇にキスをした。そしたら、
「よいしょー!」
「うおっ」
唐突に、ものすごい勢いで体重をかけられ、沙耶もろとも後ろに倒れる。
「こないだは不覚にも気持ちよくされちゃったからね。今日はあたしがいっぱい気持ちよくしてあげる。ぐへへへ」
「その笑い方やめろ」
下腹部に乗る重みに、ため息をつく。
今日も今日とて、俺は好きにさせてもらえないらしい。
「落ち着くか?」
「うん。真尋の髪もあたしが乾かしてあげるよ、今日」
「いいよ別に」
「照れるな照れるな」
「照れてねえから」
反論したら、沙耶はなぜか楽しそうに、あはは、と笑った。そして、
「……真尋ー」
「あ?」
「……シよー?」
そう言いながら、俺を見上げた。
少し眠いせいか、潤んだ瞳。ドライヤーの熱気にあてられて、上気した頬。
「照れるな照れるな」という見当違いな煽り文句を帳消しにしてもいいくらいには、そそる。
返事代わりに軽く唇にキスをした。そしたら、
「よいしょー!」
「うおっ」
唐突に、ものすごい勢いで体重をかけられ、沙耶もろとも後ろに倒れる。
「こないだは不覚にも気持ちよくされちゃったからね。今日はあたしがいっぱい気持ちよくしてあげる。ぐへへへ」
「その笑い方やめろ」
下腹部に乗る重みに、ため息をつく。
今日も今日とて、俺は好きにさせてもらえないらしい。