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第1章 俺の彼女は騎乗位がお好き

――百田沙耶。俺の彼女。


同じ大学の同じ学部に通い、さらには同じアパートの隣の部屋でお互い一人暮らしをしていることもあって、今年の春に成り行きで出会った。


さっきも言ったがタイプじゃないし、第一印象は最悪だった。


まさかこいつと付き合うことになるなんて夢にも思わなかったし、今でもどうしてこうなったのかよく分かってないが、まあ、なんだかんだあって、付き合い始めてもうすぐ一か月になる。


その『なんだかんだ』ってのは追々語るとして、いまはこれをなんとかしなければならない。


この、押し倒されている状況を。


付き合い始めて知ったことだが、沙耶はセックスが大好きだ。ここまではまあ、問題ない。


問題なのは、こいつが奉仕と騎乗位にしか興味がないことだ。