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下剋上ラバーズ
第1章 俺の彼女は騎乗位がお好き
「沙耶、どけって」
「はいはいじっとして」
「……ん、は……っ」
押し倒されて、まるで言葉を遮るように唇を塞がれた。なぶるようにねっとりと上あごを舌でなぞられる。くちゅ、と唾液の交わる水音がやけに部屋に響く。
押し倒したいとか喘がせたいとか、妙な大見栄をきるだけあって、沙耶のキスはいつも気持ちよかった。
でも俺だけよくなるのは癪だから、沙耶の後頭部に手を回して引き寄せ、舌を吸い、歯列をねっとりとなぞってやる。
今までは、なんとなくこのまま、最後まで沙耶のペースに合わせてやっていたのだった。
俺だって別に、されるのが嫌な訳じゃない。気持ちいいし、沙耶がいろいろしたいって言うから、たまにはそういうのもいいか、と。
しかし、一か月だ。もう一か月、ずっとこの調子だ。
もう限界だった。男の本能的な、そういうアレなのかよくわかんねーけど。
――喘がせたい。こいつを組み敷いて、思う存分なかせたい。
「はいはいじっとして」
「……ん、は……っ」
押し倒されて、まるで言葉を遮るように唇を塞がれた。なぶるようにねっとりと上あごを舌でなぞられる。くちゅ、と唾液の交わる水音がやけに部屋に響く。
押し倒したいとか喘がせたいとか、妙な大見栄をきるだけあって、沙耶のキスはいつも気持ちよかった。
でも俺だけよくなるのは癪だから、沙耶の後頭部に手を回して引き寄せ、舌を吸い、歯列をねっとりとなぞってやる。
今までは、なんとなくこのまま、最後まで沙耶のペースに合わせてやっていたのだった。
俺だって別に、されるのが嫌な訳じゃない。気持ちいいし、沙耶がいろいろしたいって言うから、たまにはそういうのもいいか、と。
しかし、一か月だ。もう一か月、ずっとこの調子だ。
もう限界だった。男の本能的な、そういうアレなのかよくわかんねーけど。
――喘がせたい。こいつを組み敷いて、思う存分なかせたい。