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下剋上ラバーズ
第1章 俺の彼女は騎乗位がお好き
さっきとは打って変わって、柔らかいキスだった。


何度も角度を変え、ちゅ、ちゅ、と唇をついばみ、ときどき上唇を甘噛みする。


しかし唇の優しい動きとは裏腹に、沙耶の手は情熱的に俺の体を撫でまわした。首筋、乳首、脇腹をさわさわと弄ばれるたび、意思に反して体がビクッと跳ねる。そしてその手は、


「っ!」

「……あは、おっきい」


あっという間に、そこにたどり着いた。下着越しにやわやわと揉まれ、もどかしい快感が背筋を走る。


「キスされて体触られただけでこんなにしてさ。かわいいね、真尋」

「うるせ……だまれ……、っ!」

「もっと気持ちよくしてあげる」


パンツをずり下ろされ、遮りを失った俺のモノが頭をもたげた。勃ちあがりながら、外気にさらされて震えている。


こうなると、あとはこいつのペースに飲まれるしかなくなることは、これまでの経験で分かっていた。形勢を逆転するなら、今しかない。


が、やっぱりこいつの体はピクリとも動かない。


くそ……! マジでどうなってんだよこれ。俺にどんな技かけてんだこいつ。



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