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蜜刻に揺れて
第11章 at this late hour、too late
静は頭を振って否定する。
「啓介さん?」
「違うって」
航平は疑いの眼差しを向ける。
「…啓介さんの事が好きなのか?」
「はぁっ?!」
「9secondだから…一目惚れしたけど報われないって悩んでるんじゃないのか?」
静は込み上げてくる笑いを必死に押し殺す。
航平の目は真剣過ぎて。
それは何故か静のモヤモヤを吹き飛ばしていた。
「航平、ありがとね」
「俺は真剣にだな…、電話鳴ってるぞ?」
テーブルに置いたスマホの着信ランプがピカピカ光る。
画面を見ると静の心臓が確かに跳ねた。
「も、もしもし…」
『おはよ』
「こっち、夜なんですけど?」
『こっちは真昼間、今浩一郎とカフェってるの』
「それはそれは…満喫してる様で」
『今、何してる?』
「…仕事終わったから飲んでる」
途端に返事が返って来なくなると、スマホを見つめる。
「誰?」
航平が尋ねる。
「あ、えっと…」
『彼氏だろーがっ!何男と飲んでんだよっ!』
航平以上に静が呆気にとられる。
そして…それが嫉妬だとわかると、静に笑みが浮かんだ。
「はー、そーゆー事ね」
航平は頬杖をついて、横目でスマホをチラ見する。
「啓介さん?」
「違うって」
航平は疑いの眼差しを向ける。
「…啓介さんの事が好きなのか?」
「はぁっ?!」
「9secondだから…一目惚れしたけど報われないって悩んでるんじゃないのか?」
静は込み上げてくる笑いを必死に押し殺す。
航平の目は真剣過ぎて。
それは何故か静のモヤモヤを吹き飛ばしていた。
「航平、ありがとね」
「俺は真剣にだな…、電話鳴ってるぞ?」
テーブルに置いたスマホの着信ランプがピカピカ光る。
画面を見ると静の心臓が確かに跳ねた。
「も、もしもし…」
『おはよ』
「こっち、夜なんですけど?」
『こっちは真昼間、今浩一郎とカフェってるの』
「それはそれは…満喫してる様で」
『今、何してる?』
「…仕事終わったから飲んでる」
途端に返事が返って来なくなると、スマホを見つめる。
「誰?」
航平が尋ねる。
「あ、えっと…」
『彼氏だろーがっ!何男と飲んでんだよっ!』
航平以上に静が呆気にとられる。
そして…それが嫉妬だとわかると、静に笑みが浮かんだ。
「はー、そーゆー事ね」
航平は頬杖をついて、横目でスマホをチラ見する。