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蜜刻に揺れて
第11章 at this late hour、too late
「誰か知らないけど、俺は静とはただのオトモダチなんで安心して下さいねー」
『呼び捨てにすんなっ!』
くすくすと笑う静と、呆れ顔の航平。
静は何とか竜を宥めて電話を一旦切った。
「何悩んでるか知らないけど、いい彼氏じゃん、いつの間に?」
「雅希と別れた後くらいから」
「あー心配して損した、ここお前の奢りだからな?」
うんと頷いてもう一杯、航平はビールを追加した。
家に着くとスマホを取り出す。
竜にメールする前に来ていたメールを開くと、それは啓介からだった。
メールに添付されていた写真には、一人掛けのソファーに膝を抱えて座る竜が写っていて思わず吹き出した。
”拗ねまくってるよ”
付け足された台詞がなくても伝わってくる。
静は啓介にメールを返し、お風呂に入った。
出てくるとスマホが震えていた。
表示は竜で、なんだか嫌な予感がした。
「もしもし…?」
『啓介さんとメールする前に俺でしょ?!』
不貞腐れた竜の声ですら、奥底が疼く。
「仕事は?」
『今、撥春待ち…って話を逸らすな!』
「そばに女の子、いない?」
『あー、飛行機の中で写真撮ってくれって言われたけど?』
『呼び捨てにすんなっ!』
くすくすと笑う静と、呆れ顔の航平。
静は何とか竜を宥めて電話を一旦切った。
「何悩んでるか知らないけど、いい彼氏じゃん、いつの間に?」
「雅希と別れた後くらいから」
「あー心配して損した、ここお前の奢りだからな?」
うんと頷いてもう一杯、航平はビールを追加した。
家に着くとスマホを取り出す。
竜にメールする前に来ていたメールを開くと、それは啓介からだった。
メールに添付されていた写真には、一人掛けのソファーに膝を抱えて座る竜が写っていて思わず吹き出した。
”拗ねまくってるよ”
付け足された台詞がなくても伝わってくる。
静は啓介にメールを返し、お風呂に入った。
出てくるとスマホが震えていた。
表示は竜で、なんだか嫌な予感がした。
「もしもし…?」
『啓介さんとメールする前に俺でしょ?!』
不貞腐れた竜の声ですら、奥底が疼く。
「仕事は?」
『今、撥春待ち…って話を逸らすな!』
「そばに女の子、いない?」
『あー、飛行機の中で写真撮ってくれって言われたけど?』