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蜜刻に揺れて
第11章 at this late hour、too late
バカ正直に答える竜。

離れてる距離もすれ違う時間も、竜には意味がないのか。

不安ももやもやも静だけが感じているのだろうか。

「竜…やっぱり別れ…『今すぐ帰りたい』

「え…っ…?」

『生静に触りたい』

「何よ、生って…」

クスッと笑う静。

『笑った、不安になるなよ?何を聞いても、見ても…俺は今更なかった事にはしない』

「…竜…」

『静だけだ、もう静だけ』

静は目を閉じてその言葉を噛み締める。

「竜、私もやっぱり竜がいい…」

『やべっ、静の声聞いてたら勃ちそう!これから撮影なのにっ!』

「っ!ばかっ!!」

雰囲気をぶち壊して、電話の向こうで無邪気に笑う竜の声が響く。

『終わったら、すぐ帰るから、オフの分静に触りたい』

「うん、待ってる」

竜を呼ぶ声が微かに漏れて、静は電話を切った。

いつ帰って来るのかなんて知らない方がいい。

その方が期待に胸を膨らませていられる。

きっと竜はまた突然現れて、あの声で包んでくれる。



電話を切って竜は長い溜息をついた。

「どうした?」

「昨日の今日で別れたいって言われ…「さすが静ちゃん!」

「浩一郎…」

話しの途中で被せてきた浩一郎はにんまりと満面の笑みを浮かべている。

啓介は無言でそれを制して竜に向き直る。






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