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蜜刻に揺れて
第2章 Whimsical star
「乾杯!」
一人勝手にごくごくとウーロンハイを飲み干す姿をチラ見する静。
帽子とサングラスを取ったその顔はやはり9secondの秋月 竜だった。
「で、タローさん、これは何の悪ふざけですか?」
「え?今更''さん''付け?」
竜の知り合いという谷垣の店の個室で、静はテーブルの下で拳を握っていた。
呑気に頼んだ料理と美味しいお酒に舌鼓を打つ竜。
「人の話し、聞いてる?」
「聞いてるよ、悪ふざけなんてしてないけど?」
「…スタッフかと思った…」
「残念でした」
グラスのお酒を飲み干してニコッと笑う竜に、静は口の端を引き攣らせる。
「帰っていい?」
「もう?まだいいじゃん、明日休みでしょ?ハナコに会うの楽しみに頑張ったんだけどな」
「あのね!そういう台詞、軽々しく口にしない方がいいわよ?それから、遊びに付き合って欲しいなら、そういう子を探しなさいよ」
静は言い切るが早いか立ち上がり、背を向けた。
「このまま帰ったら、もう二度と会えないけどいいの?」
余裕で笑ってる顔を睨んでやろうと振り向く。
「座って?帰すつもりはないから」
至極当然の様に言い切った竜は真剣な表情で肘を付いていた。
一人勝手にごくごくとウーロンハイを飲み干す姿をチラ見する静。
帽子とサングラスを取ったその顔はやはり9secondの秋月 竜だった。
「で、タローさん、これは何の悪ふざけですか?」
「え?今更''さん''付け?」
竜の知り合いという谷垣の店の個室で、静はテーブルの下で拳を握っていた。
呑気に頼んだ料理と美味しいお酒に舌鼓を打つ竜。
「人の話し、聞いてる?」
「聞いてるよ、悪ふざけなんてしてないけど?」
「…スタッフかと思った…」
「残念でした」
グラスのお酒を飲み干してニコッと笑う竜に、静は口の端を引き攣らせる。
「帰っていい?」
「もう?まだいいじゃん、明日休みでしょ?ハナコに会うの楽しみに頑張ったんだけどな」
「あのね!そういう台詞、軽々しく口にしない方がいいわよ?それから、遊びに付き合って欲しいなら、そういう子を探しなさいよ」
静は言い切るが早いか立ち上がり、背を向けた。
「このまま帰ったら、もう二度と会えないけどいいの?」
余裕で笑ってる顔を睨んでやろうと振り向く。
「座って?帰すつもりはないから」
至極当然の様に言い切った竜は真剣な表情で肘を付いていた。