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蜜刻に揺れて
第3章 leave behind
シャワーが熱くなるまで、静は状況を冷静に見つめ直していた。
メールの相手はあの秋月 竜で、出会い系の様に待ち合わせをし、ご飯を食べて…部屋にいる。
ここまで来てする事は一つで、静も今更どうこう言うつもりはない。
ただ、竜は良いのだろうかと思案する。
トップアーティストなのに。
汗だけを流して、適当に棚を開けてタオルを使う。
リビングに入ると竜の姿は無かった。
「ハナコ、隣〜」
それらしきドアを開けると、そこは寝室でベッドの上に寝転がる竜が手をひらつかせていた。
いよいよ…と心構えをする静を他所に、竜は開いた隣のスペースをポンポンと叩いて促した。
静は躊躇いがちに端に腰掛けた。
チラッと服の中身を確認する静。
シームレスのショーツと、薄い紫のブラ。
何でお揃いのにして来なかったのかと今更の後悔がどうしようもなく襲う。
「あ、の、電気、消すよね?」
「いいよ」
サイドテーブルに置いてあったライトのリモコンに手を伸ばす竜。
「今更なんだけど…大丈夫?」
「何が?」
お世辞にもイイ身体とは言えない。
顔も十人並みなのも自覚している。
百戦錬磨の竜を満足させる特別な技もない。
メールの相手はあの秋月 竜で、出会い系の様に待ち合わせをし、ご飯を食べて…部屋にいる。
ここまで来てする事は一つで、静も今更どうこう言うつもりはない。
ただ、竜は良いのだろうかと思案する。
トップアーティストなのに。
汗だけを流して、適当に棚を開けてタオルを使う。
リビングに入ると竜の姿は無かった。
「ハナコ、隣〜」
それらしきドアを開けると、そこは寝室でベッドの上に寝転がる竜が手をひらつかせていた。
いよいよ…と心構えをする静を他所に、竜は開いた隣のスペースをポンポンと叩いて促した。
静は躊躇いがちに端に腰掛けた。
チラッと服の中身を確認する静。
シームレスのショーツと、薄い紫のブラ。
何でお揃いのにして来なかったのかと今更の後悔がどうしようもなく襲う。
「あ、の、電気、消すよね?」
「いいよ」
サイドテーブルに置いてあったライトのリモコンに手を伸ばす竜。
「今更なんだけど…大丈夫?」
「何が?」
お世辞にもイイ身体とは言えない。
顔も十人並みなのも自覚している。
百戦錬磨の竜を満足させる特別な技もない。