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蜜刻に揺れて
第1章 change the neworld
店では黒のパンツに白シャツがユニホームだった。
だが、営業ともなると一辺倒はマズイと社会人としての良識が静をショッピングモールに出向かせていた。
昨夜は自分の年代をターゲットにしているであろうファッション雑誌を読み漁り、最低限の着回せるアイテムをピックアップした。
やるならちゃんとやりたい。
それなりの結果を出して、胸を張って販売に戻りたい。
試着して気に入ったパンツとスカート、トップスを三枚まとめ買いした。
「こちら、良かったら応募して下さいね」
店員さんは笑顔と共に紙を差し出した。
紙にはホーチミン4日間の旅と記載されていた。
3日以上の旅行なんて何時から行ってないだろう?
生ものの花材を扱っている静は一泊二日以上の旅行など夢のまた夢で、でもそれを熱望した事もない程花材販売が好きだった。
カフェで一休みしながら、置いてあった雑誌をめくる。
「靴も買おうかな…」
ぽつりと呟いてショッピングバックを覗くと先程の申し込み用紙が目に入った。
一人暮らしの住所とケータイ番号、名前の下に此処じゃないところなら何処でもいいと自嘲気味のコメントを添えるとバックに戻した。
だが、営業ともなると一辺倒はマズイと社会人としての良識が静をショッピングモールに出向かせていた。
昨夜は自分の年代をターゲットにしているであろうファッション雑誌を読み漁り、最低限の着回せるアイテムをピックアップした。
やるならちゃんとやりたい。
それなりの結果を出して、胸を張って販売に戻りたい。
試着して気に入ったパンツとスカート、トップスを三枚まとめ買いした。
「こちら、良かったら応募して下さいね」
店員さんは笑顔と共に紙を差し出した。
紙にはホーチミン4日間の旅と記載されていた。
3日以上の旅行なんて何時から行ってないだろう?
生ものの花材を扱っている静は一泊二日以上の旅行など夢のまた夢で、でもそれを熱望した事もない程花材販売が好きだった。
カフェで一休みしながら、置いてあった雑誌をめくる。
「靴も買おうかな…」
ぽつりと呟いてショッピングバックを覗くと先程の申し込み用紙が目に入った。
一人暮らしの住所とケータイ番号、名前の下に此処じゃないところなら何処でもいいと自嘲気味のコメントを添えるとバックに戻した。