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蜜刻に揺れて
第9章 Craving Desert
「煽るの、上手くなったよな」

「竜の、せいだから」

予想外の返しに竜の目が一瞬大きく見開く。

けれど、直ぐにその表情はふっと緩み、柔らかな唇が食まれる。

ちゅっとリップ音を立てて、角度を変える度に深まっていく口付け。

「…っふ…ン…」

竜は身体ごと静を後退りさせながら、スカートからカットソーを抜き出し、その脇腹を撫で上げる。

少し冷えた掌が直接肌に触れて竜は温かいけれど、静はその冷たさにブルリと体を震わせた。

「ごめん」

「何が?」

「手、冷たかっただろ?」

静は身震いした事に気付いていなかった。

「直ぐあっためてやるから」

「どういう意、味…っひああっ!」

胸の上までカットソーを捲り上げ、強引にブラをずらすと歪に突き出た乳首にむしゃぶりついた。

硬く尖らせた舌先で執拗に乳首を捏ねられると、静の下腹部と腰の間辺りから紛れもない悦楽が湧き上がるのが解った。

「た、ろ…やだ…やぁ…っ」

唇を離すと乳首は唾液に濡れて紅くなっていた。

「竜って呼んで、静に呼ばれたい」

「ッン、はっ…ぁあっ…そ、れ…」

くにくにと指先で濡れた乳首を摘ままれると、静は身を捩るばかりで竜に応えられなくなってしまう。

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