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フルカラーの愛で縛って
第1章 檻


「ことの最中に、考え事か?」

気付くと、あの熱の無い瞳が自分の顔を見上げていた。

ぞくりと背中を暗い熱が駆け上がる。

緊張で無意識に男根を締め付ける詩織に、槙野が口端だけ持ち上げた。

両手で彼女の尻たぶを割り開き、接合を深めながら、愉しげに声を上げる。

「まったく、俺のニンフは気紛れでいらっしゃる」

「んあぁ…っ」

槙野は時折、詩織を"ニンフ"と呼ぶ。ギリシャ神話に出てくる美しい乙女になぞらえて誂(からか)う。

熟れた桃の最奥を張りを取り戻した熱棒でかき混ぜながら、男は熱っぽく続けた。

「それでもいい。君のワギナの素晴らしさは絵にも描けないほどだ。味わえるだけで光栄だ」

「……ッ、……アッ!」

淫らな言葉に顔を背けた詩織の左の乳首に噛み付き、下からグッと深く突き上げる。

心臓まで刺さるような痛みと子宮を揺らされる圧迫感に、詩織が後ろにのけぞる。

その喉笛を狙うように赤い唇を開き、槙野が首筋にも歯を立てて食らいつく。

鎖骨に赤く刻まれた歯型を舌先でチロチロと舐めてから、男の厚い唇は詩織の耳朶へ這って行く。

耳たぶを口に含んでクチュ…と濡れた音を立ててから、舌を耳穴に差し入れて不意に動きを止めると、男は低く笑った。
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