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フルカラーの愛で縛って
第3章 絵
男の指先に2つの震源を押し込まれて、詩織は腰が砕けてもつれかけた。
ぐったりと力の抜ける身体を、男は濡れた指と腕で支えた。
一度床に彼女を着地させてから、槙野は詩織を抱え直し、リビングの奥のソファへ運ぶ。
肘掛けに頭を預け、仰向けに横たわらせれば、その前に跪き、彼女の頬を右の掌でそっと撫でた。
親が子供をあやすような仕草は、返って刺激が少なすぎて、詩織の瞳が潤む。
未だに止まない電動音が、リビングに響き、詩織は自分の身体を隠すことも忘れて槙野の左腕に右手を伸ばした。
シャツ越しに男の腕を握りしめて、詩織が薄っすら赤く染まった唇を開く。

「槙野…さっ、…・・と、めてッ!」
「詩織」

槙野は、詩織の嘆願に一際優しく微笑んで、膝立ちのまま彼女の顔へ唇を寄せる。
苦しげに喘ぐ彼女の口端へ音を立てて口付けると、その唇を滑らせて、その熱っぽい吐息を飲み込みながら唇を奪った。舌を潜り込ませて歯列の裏を撫でると、全てを味わいつくすように時折吸い付きながらキスを深める。その痺れる刺激に指の力が抜けたのを確認すれば、左手を彼女の足の間に伸ばし、指を2本、彼女の蕾の中に押し入れて、ピンク色のローターを探った。

「んっ…ふ! っあ、アッ……あ!」

思わず目を見開いた詩織の身体が跳ねて、その胸元で綺麗な膨らみが揺れた。
溶けた媚肉の間をかき乱す男の指先に、中のローターが玉突き事故のように押し込まれ、子宮の奥に細かい振動が強く当たってくる。詩織が激しく首を振った時には、重なっていた唇は糸を弾いて外れていたが、槙野の下唇にはピッと赤い線が浮かんでいた。

「痛いなぁ、詩織。君の愛情表現は、いつもながら激しい」
「はっ、……アッ! だ、めっ…抜い、てぇ…! んっ…!」

槙野が唇の血を舐め取りながら低く笑う。
詩織が必死に脚の間へ伸ばした両手を、手首で束ねて頭上へ拘束する。
右手一本で軽々と詩織の両腕の自由を奪うと、男は埋めたままの指先をグイと力強く開いた。

「んっ…アッ!」
「見つけた」


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