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フルカラーの愛で縛って
第5章 炎
* * *
気付いた時には、詩織の身体には無数の蛇が絡みついていた。
身につけていたはずの衣服は剥ぎ取られ、真っ暗な空間に大の字で浮かんでいる。
その白い肌は、暗闇にぼんやりと光るように浮き上がり、捕食しようとする蛇からすれば、格好の餌食だ。
左右に大きく広げられた両手首と両足首に、太い大蛇が絡みつき、詩織を拘束していた。
はっとして藻掻く彼女の身体には、既に細長い蛇が腕や脚を伝って這いまわり、その小さな口で、彼女の性感帯の全てを咥え込もうとしている。
「……っは! んぁあッ」
あるものが耳朶に噛み付き、あるものが項に噛み付き、あるものは乳房の廻りをぐるりと這ってから胸の突端の赤い尖りに牙を立てる。
腰を撫でるように動いていた1匹は、へその下を蛇行してから、茂みの中に頭を突っ込み、陰核を咥え込んだ。
その下では、赤く濡れた襞の中へ頭から突っ込もうとしているものもいる。
「ん、ぅ…、っあ、・・アッ! あぁ…!」
詩織の肌に噛み付く蛇の牙からは、猛毒の代わりに官能の毒が注がれた。
意志に反して強制的に火をつけられ、詩織の腰が小さく震え始める。
「は、ぁ・・・・・・アッ、んっ」
甘苦しい刺激に、抗おうとしていた意志が急激に霞み、逃げようとしていた感覚が薄れていく。
ぞっとするほど気色悪く思えた蛇の動きが、欲望を満たす甘い果実に見えてくる。
詩織の身体を悦楽で弄び、もたげた鎌首でランダムな強い刺激を、そこここに与えている。
「いっ・ぁ・・、んあぁっ!」
不意に、全ての場所に甘く強く同時に噛み付かれ、詩織の身体が闇の中で弓なりにしなった。直後、ふっと緩みかけた秘肉の隙間に、細長い蛇がグイと頭をねじ込む。
「ん、ふっ・・・ぅ、あ、…ゃ、あぁ!!」
止めようと腕を伸ばそうとするも、手首を拘束されたままの詩織の指は空を掴むことしか出来ない。
最初の数センチさえ入ってしまえば、後は力のままに押し入るだけだ。
蛇は、詩織の狭い蜜穴の入り口を、滑った頭で何度も抉るように蠢き回り、その蕾を強引にこじ開けて道を作った。
その肉筒から溢れる官能的な香りと朝露のような闇に光る滴を求めて、太腿にたむろしていた他の蛇も足の付根へと照準を定め始める。