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フルカラーの愛で縛って
第6章 命
無言のまま、身体を起こし、彼は詩織の脚を縛り付けるストッキングと下着を引き抜く。
その手で脚を大きく開かせれば、びっしょりと濡れた内腿と、その奥の赤い襞に視線を向けた。手早くデニムのホックを外して、下着ごと脱げば、ゴムを手にしようと床に降りた。その手が詩織の不自由な指に掴まれた。
「待って」
乱れた呼吸のまま、呼びかけられる。
置いて行かれることを恐れるような、少女の瞳が庵原を見ている。
「行かないで」
その言葉の意味が分からないほど、庵原は若くない。
彼女に見せないようにしていた迷いが、はっきり表情に浮かんだ。
苦い顔をした庵原を見上げ、詩織が心細そうに瞬いた。
「誠司、さん―――」
ごくり、と。
庵原が緊張を嚥下する音が部屋に響いた。
わずかな沈黙の後、彼は表情を苦しげに歪めたまま、彼女の顔の傍に歩み寄った。
手首に絡まったワンピースと下着を乱暴に取り除き、床に捨てる。
ベッドの縁に片足を乗り上げ、一度唇を塞ぐと、そのまま彼女の身体を覆うように身体も重ねた。