この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
フルカラーの愛で縛って
第7章 愛

絵描き、という(空虚な)肩書を持つ僕が、デジタルカメラを手にした時、君は驚き怯えていたね。それでも尚、君が僕に振り返り、その美を少しでも分け与えてくれたことに、今は心から感謝している。その感謝を、この作品に込めることが、僕に与えられた、初めての役割なのではないかと、今は思う。

君に出会えた運命に、そして君が僕の創作に応えてくれた姿勢に、僕に寄り添ってくれた行為に、全てに、僕は感謝している。
何も持たない僕に、多くの色を見せてくれたことに、ただ、僕は感謝しているんだ。
作品を通して伝えられないのは、僕の力量が無いせいだが、こうして言葉にして伝えようと思っても、伝えられる真実が1%にも満たないことが、今はとても歯がゆい。

それでも、感謝を込めて、季節外れに咲く花の名を、君に贈ろう。

僕と出逢う度に、常に美しく咲き誇ってくれた君のために。
空高く飛び立った君が、行く先々で、季節という枠や時間という概念に囚われず、常に穏やかに自由に咲き誇れるように。どんな道を進んでも、羽を休める花を見つけられるように。

あらゆる美は、全て君の中にあり、君の声で語られ、君の吐息で形になった。

ありがとう、アゲハ。
この思いは、きっと、この作品が世に出た後(のち)も、例えば僕が死した後も、ずっと続いていく。永遠(とわ)の感謝であり、永遠の愛だ。

永く続く愛を誓うと共に、いつでも続きを描けるよう、僕はこの作品の最後にしおりを挟もうと思う。
僕から君への愛は、これからも続いていく。
この"しおり"を挟んでいる間は、ずっと―――。


槙野征二』


/91ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ