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曖昧なままに
第15章 唯、興じて
 ぴとっ――。

 きゅっと締まった腰から、くびれのラインに沿うように。頭を擡げつつあった亀頭が、柔らかな感触に包まれている。

 何時もよりやや低く感じるその体温は、ひんやりとしていて。きめ細やかな肌は、吸い着くようにその一部に密着していた。

 それとは裏腹に、愛美は――

「洋人さんの……とても、熱い」

 俺の箇所の温度を察して、吐息交じりにそう呟く。

 彼女を固く抱き寄せた両腕。俺はそれを解くと、今度は掌でその身体を弄り始めた。

 肩から鎖骨の辺りをそっと撫で。そこから胸のふくらみの曲線を、するっと下降させる。両手の五本の指が順々に、愛美の突起した頂点をぱらりと弾いた。

「はっ、あん……」

 既に張り詰めた箇所への刺激に、愛美は艶やかな声で応え。それがまた俺に、更なる興奮を与えた。

 堪らずに――小振りの胸を鷲掴み――そして、揉みしだく。

 親指と人差し指を以て、コリコリとした乳首を摘まみ上げて。小粒な果実の如きそれを、きゅきゅっ、と絞り擦ってゆく。

「ああっ、ううん……くっ」

 苦悶のその声と共に、愛美は耐え兼ねたように身体を捩る。

 それが無意識の内の、俺への快感の返礼。くねくねと艶めかしく動く尻。その割れ目が竿の腹を微妙に挟み取り、それを俄かに揺すり蠢いている。

「ああ……」

 ビンビンとしていて――己のはち切れんばかりの硬度を、俺は自覚させられていた。

 やがて――俺の右手は腹部を下る。そうして進み下がると、指先がふわっとした茂りへと届いた。

 それを掻き分けて、深部を目指した時――。

「うう……ああっ!」

 驚くようにして、愛美の膝はガクッと崩れ。そのままバランスを欠き、前のめりに倒れてゆく。

 布団の上のその四肢を降ろし、期せずして四つん這いの体勢を取っている――愛美。

「……!」

 その突き出された尻を目の当たりにして、俺の衝動は一気に疾走を開始した。

「ああっ……そ、そんなっ……」

 愛美の恥辱に満ちた声――。

 俺は尻を両手でガッと抱え込むと――

 愛美の顕わとなった秘部に――迷わず背後から顔を埋める。


 ぴちゅ――ちゅくちゅく――くちゅり、じゅぱぁ――。


 無我夢中に貪る俺の口と――しっとりと濡れゆく愛美の秘所。

 合わさり奏でたその音色は――雨音の中で、ひっそりと淫靡に――。
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